NICHE 04
発売所 丸善出版
著者 NICHE出版会
鈴木敏彦、中島智章、香川浩、蔡龍保、杉原有紀、土屋和男、類洲環 ほか
発売日 2017/8/14
言語 日本語、ドイツ語
日独翻訳 ミラ・ゾンターク
独日翻訳 平田 貴子
デザイン 石川宗孝
ページ数 281ページ
ISBN 978-4908390029
判型 27cm×21cm×2.4cm
価格 2,640円(税込)
「大学の知的資源やネットワークを生かして社会に貢献する」という理念を掲げ、号を重ねるごとに各国でマニアックな取材を重ねるニッチ04号は、ドイツにて1919年に始まったバウハウスと、ドイツから日本に来て3年滞在したブルーノタウト、そして明治期にベルリンで学んだ日本人研究者を掘り下げました。
特集1は「ブルーノ・タウト再考」です。ナチスから逃れ1933年に来日したタウトは桂離宮の美しさに胸を打たれ、本国ドイツのみならず日本人に「日本美の再発見」を伝えた建築家です。しかし高崎の達磨寺では家具や工芸品の製作が中心となり、熱海の日向邸の改修が目ぼしい設計作品となりした。清貧に暮らしたドイツ人が日本で何を見たのか、そしてその「妻」エリカの謎を、タウト研究者の田中辰明先生とマンフレート・シュパイデル先生と共に読み解きます。
特集2は「バウハウスとその時代」です。100年前にワイマール共和国に誕生した学校とその多岐にわたる教育内容と建築とデザインの成果を追いました。創立の地である工芸色の強いワイマール、ガラス建築のキャンパスが一躍モダンデザインのアイコンと化したデッサウ、最後の地となったベルリンの3か所と、同時代に栄えたフランクフルトやイエナや東ドイツの状況、そしてヴェルクブント(ドイツ工作連盟)の活動をまとめました。
特集3の「ドイツ派、妻木頼黄と矢部又吉」では、明治時代に日本が建築様式で手本としたドイツの人間模様を、森鴎外やタウトとの邂逅や、ベルリンに今なお残る建築から見出します。
日本の近代国家の創生に、ドイツから多大なる影響があったことを、日独バイリンガルで伝える1冊です。
ご購入いただけます。送料は無料です。 NICHE 04 ドイツ建築探訪!2,640円(税込)
中身を紹介
目次
特集 ドイツ建築探訪!
巻頭言 鈴木敏彦
1.ブルーノ・タウト再考
ブルーノ・タウトとエリカの生涯
タウトをめぐる思い出 田中辰明×廣瀬正史
ブルーノ・タウトと少林山達磨寺
少林山達磨寺 洗心亭
少林山達磨寺 大講堂
少林山ブルーノ・タウト・コレクション
マンフレート・シュパイデル先生と巡る旧日向別邸と上多賀の家
旧日向別邸
旧日向別邸インテリアエレメント
上多賀の家
<コラム>日本の西、ヨーロッパの東 マルコ・カピタニオ
タウトと吉田鉄郎 土屋和男
<コラム>小田川木工所 杉原有紀
ブルーノ・タウトコレクション
仙台の工芸指導所におけるブルーノ・タウト 庄子晃子
<コラム>エリカ・ヴィティヒとは何者か
ブルーノ・タウト建築マップ
ブルーノ・タウト、オリエント、そして日本 マンフレート・シュパイデル
タウト・ハイム カトリン・レッサー ベン・ブッシュフェルト
<コラム>プロジェクト空間TAUT シュトゥットガルト 橋本かの子
2.バウハウスとその時代
クリスタリゼーション トルステン・ブルーメ
バウハウスの誕生
ワイマールからデッサウへ
デッサウからベルリンへ
<コラム>バウハウスホテル「人民の家」 杉原有紀
フランクフルトキッチンとゲハーグキッチン 鈴木敏彦 香川浩
<コラム>機能的な小菜園クラインガルテンと規格化された小屋ラウベ アニカ・ゼルマン
ドイツ光学産業の中心地イエナ 中島智章
<コラム>ラチスシェル構造の起源 山下哲郎
モノ博物館 ヴェルクブントのアーカイブ 杉原有紀
ヴェルクブントのドアレバー 杉原有紀
<コラム>デザインの存在感 ヴォルフ U.ヴァーグナー
3.ドイツ派、妻木頼黄と矢部又吉
ベルリンの妻木頼黄と彼をめぐる人々 中島智章
ヴィルヘルム・ベックマンの作品を訪ねて 中島智章
<コラム>ブルーノ・タウトと矢部又吉 中島智章
明治時代の建築における独日関係 ベアーテ・ヴォンデ
<コラム>森鷗外と妻木頼黄の創作におけるつながり 香川浩
近代建築を支えた建築家の系譜
輝かしき先輩たち⑱ 小川建設の創業者、小川清次郎
誤)マリーエン通りの森鷗外記念館。
正)ルイーゼン通りの森鷗外記念館。
謝辞
正)水原冬美様
訂正してお詫び申し上げます。
NICHE 04
Reportage zu deutscher Architektur!
“Vorwort” Toshihiko Suzuki
1. Bruno Taut, neu betrachtet
“Das Leben von Bruno Taut und Erica”
“Erinnerungen an Taut:Tanaka Tatsuaki und Hirose Seishi im Gespräch”
“Bruno Taut und der Shôrinzan Daruma-Tempel”
“Der Pavillon der Reinigung des Herzens des Shôrinzan Daruma-Tempels”
“Die große Halle des Shôrinzan Daruma-Tempels”
“Die Bruno Taut Sammlung in Shôrinzan”
“Die ehemalige Villa Hyûga und das Haus in Kami-Taga, erläutert von Prof. Manfred Speidel”
“Die ehemalige Villa Hyûga”
“Elemente der Inneneinrichtung der ehemaligen Villa Hyûga”
“Das Haus in Kami-Taga”
“West of Japan / East of Europe” Marco Capitanio
“Taut und Yoshida Tetsurô” Kazuo Tsuchiya
“Die Tischlerei Odagawa” Yuki Sugihara
“Sammlungen zu Bruno Taut”
“Bruno Taut im Kôgei-Shidôsho in Sendai” Akiko Shôji
“Wer ist Erica Wittich? ” Yasuhiro Yoshioka
“Karte der Bauwerke von Bruno Taut”
“Bruno Taut, der Orient und Japan” Manfred Speidel
“Tautes Heim” Katrin Lesser und Ben Buschfeld
“Der Projektraum TAUT in Stuttgart” Kanoko Hashimoto
2. Das Bauhaus und seine Zeit
“Kristallisation” Torsten Blume
“Die Geburt des Bauhauses”
“Von Weimar nach Dessau”
“Von Dessau nach Berlin”
“Das Bauhaushotel „Haus des Volkes” Yuki Sugihara
“Die Frankfurter Küche und die GEHAG-Küche” Toshihiko Szuki und Hiroshi Kagawa
“Funktionale Kleingärten und typisierte Lauben” Annika Sellmann
“Jena—Zentrum der optischen Industrie Deutschlands” Tomoaki Nakashima
“Der Ursprung der Gitterschalenstruktur” Tetsuo Yamashita
“Museum der Dinge: Werkbundarchiv” Yuki Sugihara
“Türdrücker des Werkbundes” Yuki Sugihara
“Präsenz des Designs” Wolf U. Wagner
3. Die deutsche Schule: Tsumaki Yorinaka und Yabe Matakichi
“Tsumaki Yorinaka und sein Kreis in Berlin” Tomoaki Nakashima
“Eine Inspektion der Werke Wilhelm Böckmanns” Tomoaki Nakashima
“Bruno Taut und Yabe Matakichi” Tomoaki Nakashima
“Deutsch-Japanische Beziehungen in der Architektur der Meiji-Zeit” Beate Wonde
“Mori Ôgai und Tsumaki Yorinaka: Verbindungen in ihren Werken” Hiroshi Kagawa
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