2011 — 2026

活動の沿革

2011年の東日本大震災をきっかけに始まったダンボールシェルターの研究開発は、10年以上にわたり被災地への提供、国際建築展での発表、製品化へと発展してきました。

2011
ダンボールシェルター誕生

東日本大震災の発生を受け、避難所でプライバシーのある居場所を提供するダンボールシェルターを一週間で設計。工学院大学建築系同窓会の支援により製作・派遣体制を確立し、宮城県気仙沼市へ最初の物資を届けた。以後、宮城県女川町をはじめ各自治体へ順次提供。

2012 – 2015
建築展「3.11-東日本大震災の直後、建築家はどう対応したか」

東北大学の五十嵐太郎教授監修による巡回展にてダンボールシェルターを紹介。「身体感覚に合うダンボールの寝室や更衣室」として世界22ヵ国34都市を巡回した。

2012 – 2014
お絵かきダンボールシェルター

被災地で子どもたちが自然と落書きを始めた光景から着想し、三井不動産と&EARTHプロジェクト「お絵描きダンボールハウス」を実施。緊急避難環境の前に、日常的な空間としての活路を見出した。

2013 – 2019
ミラノ工科大学との共同研究「Occupy」シリーズ

イタリア・レッコでミラノ工科大学建築学部と共同ワークショップを開催。ミラノトリエンナーレ美術館、ベニス・ビエンナーレなど、イタリア各地の広場や美術館を「占拠」するアート活動を展開した。

2016 – 2017
熊本地震・九州豪雨への提供

2016年熊本地震では益城町・西原村・南阿蘇村・阿蘇市・八代市・嘉島町の避難所へダンボールシェルター3やクロスウォールシステムを提供。2017年の九州豪雨被災地にもクロスウォールシステムを提供した。

2020
段熱テント膜シェルター/ダンボールスリープカプセル

コロナ禍でのソーシャルディスタンス確保のため、屋外使用の段熱テント膜シェルターを開発。また黒川紀章氏のカプセル建築の系譜を受け継ぎ、コトブキシーティング社と共同で2階建てのダンボールスリープカプセルを開発、DNA Paris Design Awards 2021を受賞。

2021
強化ダンボールシェルターの開発

仮設住宅完成までの半年〜1年に及ぶ長期避難に対応するため、厚さ10mmの強化ダンボールへ設計変更。「東京都令和2年度先進的防災技術実用化支援事業」に採択され、試作・実証実験を経て大幸紙工株式会社から製品化された。

2022
プラパールシェルター/沼田市防災ワークショップ

構造材をプラスチック複合パネル「プラパール」に変更した屋内外設置型シェルターを開発。前橋工科大学・群馬県沼田市役所と共催で防災ワークショップを実施し、9種類のシェルターを実際に宿泊体験。厚さ10mmの強化ダンボールで6面を囲うスリープカプセルが最も有効との結果を得た。

2022.10
強化ダンボールシェルター、正式に新商品発表

2022年10月27日、Type1〜Type5およびスツール・デスク・ベッドの合計8点を、大幸紙工株式会社の新商品として公式発表。以降、株式会社ATELIER OPAが企画・意匠・販売主体、大幸紙工株式会社(横浜工場)を生産委託先とする共同開発・共同販売体制で展開している。

大幸紙工株式会社の公式発表ページ →
2026
能登半島地震・山形県天童市への提供、そして表彰へ

大幸紙工との製品化以降、能登半島地震の被災地、および山形県天童市へ強化ダンボールシェルターを提供。2026年10月1日、天童市にて表彰される予定。実際の被災地・自治体での活用実績を積み重ねながら、次の展開に向けた普及策を検討中。

10月1日 山形県天童市にて表彰予定